探偵日記

当たり前にあるもの

探偵日記

こんにちは、こんばんは。

ちょっと質問です。

もし、あなたのパートナーと最愛の子供があなたの前からいなくなったとしたら?

「そんなこと考えたくもありません」

というのが普通です。とはいえ、どんな形であれ、もしかしたら?という事件は思いもよらず訪れることも、、、

わたし達が日々目にする現場は、このような事件の巣窟のようなものです。

不慮の事故や天変地異等ではなく、パートナーの意思でパートナーと子供を誰かに奪われてしまった相談者と向き合います。

「そんなこと考えたくありません」

という気持ちは分かります。

これまで当たり前のように身近にあった環境が、だからと言って当たり前のようにあるものではないんです。

当たり前だと思わず、感謝と尊敬を持って接する。パートナーや子供の声を聞く耳を持つ。

これだけでも避けらたのではないか?という現場は少なくありません。

気づいた時には、すでに崩れかけている状態での相談が9割といっても過言ではないんです。

「あなたに私の気持ちが分かりますか?」

と涙ながらに訴えられても、わたし達にできることは相談者の気持ちを理解することではありません。

もちろん、相談者は悩みを聞いてほしいのではなく、どう今の状況を改善するのか?もしくは解消するのか?を求めてやってこられます。

ここは凄くツラいところです。

選択と決断を求めなければならないからです。愚痴や悩みを聞いていても何も変わらず、ずっと同じ気持ちを抱えることになるからです。

むしろ、お互いの幸せや課題に向き合う関係が家族であるはずなのに、なぜ壊れたのか分からない相談者の意識を当たり前から引き剥がすのは大変です。

厳しいようですが、常に相手の未来を考えるのもわたし達の仕事なんです。

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