「裏の顔」
相談のよくあるケースとして、
「彼(彼女)の本来の顔を知りたい」
がある。
相談者の知らないパートナーの「裏の顔」を知りたいということだが、これは少し違うというのが本音だ。
というのも「裏の顔」だと思っているものが、その人本来の顔、つまりは「表の顔」がほとんど。「仮面夫婦」という言葉あるように、人は、
①自己都合
②自分の立場
③社会的体裁
を保つために、常に本質とは異なる「裏の顔」を使っているもの。もちろん、悪いということではなく、社会という場で生きていく上で必要なことでもある。
多くの人が「裏の顔」を「表の顔」だと認識して、本人の本質というものを見抜けないケースは非常に多い。
理由は、とてもシンプルで人間社会というものが”人”ではなく”ステータス”で見るからである。”人”そのものを判断しようとしても、第一印象自体をつくることがほとんどなのだから、面接の1回や2回で、その人の「表の顔」を知ることは容易ではない。
しかし、当たり前のように「裏の顔」を見る機会に恵まれている探偵という仕事をしていると、その人の本質に気づく、、、もしくは経験上積み重ねた知識を元に想像することが容易である。
周りの人から見れば、よくニュースの事件でもあるように
「そのような人にはみえなかった」
「明るい人だったのに」
「なにかあるとは思っていたけど」
という「裏の顔」を理解できないような言葉がほとんど。
しかし、わたし達の仕事では、
「そのような人に見える」
「明るく魅せているだけ」
「なにかの部分が想像できる」
というように、より「裏の顔」ではなく、本来の「表の顔」を想像することができる。
言葉、態度、仕草、、、
多くはない情報の中で本人の本質を理解しなければいけない仕事だとおも言える。
では、また!
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