探偵日記

罪は許さず、人も許さず

罪刑法定主義ってご存知でしょうか?

罪を憎んで人を憎まず

という解釈です。

どんな宗教であり、思想であり、性善説や性悪説というものが多数転がっていますが、どれを信じて従うのかは自分次第なところがあります。

しかし、わたし達の仕事というのは当事者でもなければ、加害者でもなく、知人や友人といった第三者でもありません。

ただ、浮気や不倫の証拠を掴んで欲しい、詐欺の証拠を見つけて欲しい、ストーカーをやめさせてほしい、いなくなった家族を探してほしいという依頼者の依頼があって初めて仕事に入ります。

特に多いのは浮気、不倫の現場で、相談の8割はコレです。

わたし達にとっては自分の収入、、、生活に関わるコトなので求められた結果を出すことに奔走します。

しかし、、、

依頼者が涙ながらに、苦しい表情をしながら、「なんとかお願いします、、、」と言葉にします。現場に入ると180度異なる世界です。事件の当事者である本人は”罪悪感”を感じているのかな?と感じる猶予もなく、依頼者であるパートナーや家族を裏切っているんです。

背徳感なんてありませんよ、、、すっごい笑顔です。

「コイツは罪を犯した」

罪だけを憎むのであれば、証拠だけを提示して契約金をいただければいいですよ?

でもね、人間ってそんなに冷たい生き物ではありません。思想や〇説というのは人間の本質を語るものであって、笑顔で人を苦しめている人を性善説がナントヤラで納得はできません。

罪は許しません、、、そして、コイツもゆるさない(# ゚Д゚)

正直、パートナーを許せるかどうかは依頼者自身の問題でもありますが、人間の深層心理は

”自分を傷つけた人を許すことはできない”

だと思います。

もし、許せる人がいたとしても、それは本気で真剣に1人の人間を観ていたのかな?と疑いたくもなります。空の上から神様や聖人のように微笑んでいるのかな?と理解に苦しむでしょう。

もちろん、やられたらやり返せを実践するように依頼者に促すわけではありません。

「あなたは、これがチャンスだと思って、これまでよりももっと楽しい人生を送る為に、あなたを傷つけた人からあなたが必要とするものを回収してください」

本音はこっちだと思います。

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