探偵日記

子供の人生

探偵日記

「里親をやっていると、親が子供の人生を大きく変えるということがよくわかる」

子供に恵まれなかったから里親をやっていたという職場の重役からお話を聞いたことがありますが、実に大きな責任であるのかがよくわかるものでした。

里親だからといって、単純に親になるというわけではありません。

預かる子供はココロ(精神)に傷を負っていることが多く、実の親ではない人の元で屋根をともにするということは”不安”や”恐怖”でいっぱいです。「いい子にしなければ」という子供もいれば、「性的に満足させるには」という子供もおり、すぐに家出をしてしまう程、大人が嫌いな子供います。

彼らが抱えている傷がどれほど大きいか、、、

彼らに傷を負わせた親や大人の責任がどれだけ重いのか、、、

警察官だったときも多くの問題を抱える子供達と接する機会がありました。ほとんどの子供が恐怖の対象として観るのか、敵として観るのかのどちらかで、大人に頼ろうとしている子供はいませんでした。

また、探偵として浮気や不倫の調査をしていると子供と直接かかわることはありませんが、当事者や加害者である大人の行動や言葉を監視したり、接する機会も少なくはありません。

無責任は大人は当たり前のように「子供が邪魔であそべない」とか「うまなければ良かった」とか、「自分で考えて行動できないのか」と子供を攻め立てることさえあります。

分っているのでしょうか?

子供は生まれてくる場所も、一緒に住む家族を選ぶこともできず、無責任な大人の行動や言葉で人生の何割かの時間を苦痛やストレスで過ごすことになります。

仲の良かったころの家族写真等を見せられると、こちらのココロさえズキッと痛みがはしります。

自分の人生は自分で選ぶことができますが、それはあくまでも社会人として大人になった時です。

自我が芽生えたからといって、大人という大きな存在から受ける影響は社会人になってからも大きな壁のようなものであり、場合によっては暴力にさえなります。

「わたしの責任ではない」

という方に一言をかけるとすれば、

「いいえ、あなたの責任ですよ、間違いなく」

ですね。

これ以上の言葉ありません。

なぜなら、自分が悪いとは露とも思わないように、自分を正当化し、子供の存在を否定しているからです。

正論は響きません。

だからこそ、責任をとらせるんです。

では、また!

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