「その日の前日、、、子供が寝た後、夫と喧嘩をしてしまいました。」
これが、不安の始まりだったそうです。
「夫を責めるつもりではなかったのですが、個人事業がうまくいってなくて、子供もいるし、生活もあるし、なんとかお金を稼いでほしいと思っていたんです。夫は『大丈夫、大丈夫』と言っていたのですが、つい強く、結婚しなければよかったと、、、」
翌日、相談者が目覚めると夫の姿はなく、仕事にいったものかと思ったらしいですが、夜になっても帰らず、、、
不安になった相談者は警察に相談したそうです。
このケースで問題になるのは”家出”の可能性が高いと警察も事件として受理してくれないということです。実際、わたしが警察官だった時も”家出”の可能性が高いと1週間も経たず戻って来ることがほとんどの為、相談するのみの対応でした。
いやいや、受理してすぐにうごけよ!というのが世論なのはわかっています。
とはいえ、警察も組織で動いており、人の確保が重要になります。日々、多くの事件を取り扱っていると、手を借りたところで絶対に回らない程の案件を抱えているんです。1日中探すということができないのが現実だったんです、、、
とはいえ、今は探偵です。
家出人の捜索ともなれば、すぐに動かなければ見つけることがずっと難しくなります。もし、1週間して帰らなければ、家出であっても既に活動拠点をみつけて誰にも知られずに新しい生活を営んでいることも少なくはありません。
「夫はやさしい性格なのでわたしに反抗することはありません。『ごめん』と言っては収まっていたのですが、今回はなにも言うことなく出て行ってしまって、、、もう、3日帰ってこないんです」
この時点で最悪のケースは予想されます。家出の常習犯であれば1週間という期間は適当なのかもしれませんが、普段温厚な人が突然いなくなるということは、決心があるということです。
予想は的中しました、、、
通常、近所というのはネットワークが広いもので、顔を見る程度の付き合いであっても覚えているものです。しかし、誰一人として目撃している人がいない、、、
『だれも近寄らない場所って近所にありますか?』
この質問にひとつだけ心当たりがあるという相談者が口に出したのは、自宅の裏山でした。
もし、あなたに大切な人がいるのであれば、感情的になることもあるとは思いますが、少し冷静になることを意識してください。感情的になっても答えはでないことを理解してください。
あなたにとって大切な人が、あなたの前からいなくなってしまわないように。
では、また。
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