探偵日記

探偵は雪の中にいる

探偵日記

寒いですね、今日は雪が降っています。

5年前のこの時期、、、北海道稚内市にいました。

探偵の調査手法の中に”張り込み”というものがあるのですが、車の中で張り込むこともあれば、立ちで張り込むこともあります。特に真冬ではホッカイロといった暖房ツールが役に立たないほど、体は心底冷えわたります。

しかし、そこは稚内市です。

しっていますか?

日本最北端です。

「1時間も立っていたら凍死するよ」と現地の方からお墨付きがいただける程の極寒地域。

しかし、当案件については小学校の先生同士が浮気をしているという件で、社会的な目をあることから非常に巧妙な手段で不貞行為を繰り返していました。

誰も入って来れない真夜中の公園で不貞に及ぶこともあれば、この時期ほとんど利用者のいないホテルで行為に及ぶこともあり、調査は難しく、さらに悪天候が状況を悪化させていきました。

「雪に隠れるしかない」

現場でくだした決断は<命のリスク>を伴うもので、1時間も埋もれていれば、さらなる降雪で脱出することもできなくなります。これは天気が少し落ち着いているからこそ下した決断ですが、誰がやるのか??

防寒とカッパを重ねて、接触地点に潜り込み、誰もいない公園での2人の接触を確認することができました。

運がよかったというのもありますが、これは探偵のプライドでもあります。他人のために命をかけるなんてこと、人生で多くはないことですが、相談者にとっては人生がかかっています。

リスクはチャンスです。

とはいえリスクはリスクでしかありません。もし失敗したらという危険性も高確率でついてまわります。

「なんとしてでも証拠をおさえてやる」

という気持ちがなければ絶対に同業者でもやらないことですが、その経験や知見が高い技術力を維持しているのではないかと思っています。

では、また!

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